2015年 02月 06日

私はこうしてラグタイム・ギターをコピーした

ギター好きの皆さん、こんにちは。Kamakura Guitar の J minor(ジェー・マイナー)です。
ブログ村のアコギ・カテゴリーに参加しています。現在の順位はこんな感じ です。

久しぶりの更新になってしまいました。ちょっと忙しかったってこともあるのですが、Kamakura Guitar にうまくログインできなかったんです。

正確に書くと、私はエキサイトブログでもう一つ 季節(いま)を求めて というのをやっているのですが、そこからログアウトできなかったんです。
そっちをログアウトしないと Kamakura Guitar にログインして、書き込みができないんですよ。

いつもブラウザに Chrome を使っているのですが、「試しに」と思って久々に IE を立ち上げたら・・・できました、ログアウトが。
そしてこうして Kamakura Guitar に書き込みができるようになりました。

しかし再び Chrome を立ち上げると・・・まだ 季節(いま)を求めて にログインしたままになっている。
謎です。

さて今回もラグタイム・ギターのお話の続き。主にコピーについて話をしてみたいと思います。
よろしかったら続きをどうぞ。




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というわけでステファン・グロスマンの「ハウ・トゥ・プレイ・ラグタイム・ギター」のお話が続いています。

このレコードを買ったのは 1977年(昭和52年)の 3月5日。ギターを始めてから丸一年経ってないときだった。
1977年のときの記録を少し追ってみよう。


3月5日
ステファン・グロスマンの「ハウ・トゥ・プレイ・ラグタイム・ギター」を購入する。恐ろしく難しそうに感じる。

3月8日
「ハウ・トゥ・プレイ・ラグタイム・ギター」の See That Girl Sitting on the Fence の出だしに挑戦。3日かかって何とか弾けるようになる。

3月11日
See That Girl のファースト・セクションがほぼ弾けるようになる。

3月13日
I氏が持ってきた John Renbourn の「Another Monday」の中の「Waltz」を聴いてぶっ飛ぶ。

3月28日
「神田川」のリード入りアルペジオをマスターする

4月8日
「ハウ・トゥ・プレイ・ラグタイム・ギター」の A Salty Dog Rag を始める。

6月4日
フラットピックを使ってのアルペジオをやり出す。

8月30日
ビートルズの「マザー・ネイチャーズ・サン」をやるが、後半はうまく行かず。

10月11日
「ハウ・トゥ・プレイ・ラグタイム・ギター」の Kinklets-Two Step に挑みだす。ギター復活のきっかけになる。

11月3日
TAKESHI氏の家で陽水の「あどけない君のしぐさ」を徹底的にコピー。そして録音の成功、と久々に充実。

11月12日
「ハウ・トゥ・プレイ・ラグタイム・ギター」の Ton of Blues に取り組みだす。

11月13日
TAKESHI氏から「アンジー」の出だしを教わるも、結局ものにならず。

11月24日
中川イサトの「陽気な日曜日」を細かくコピーする。

11月25日
「海岸通」で初めてリードの音を取る。

12月17日
アーロ・ガスリーの「アリスのレストラン」のコピーを始める。


まあ何だか、いろいろやっていますなあ、こうしてみると。
流石は 20歳から21歳にかけて、私の音楽生活の第一次黄金期だっただけのことはあります。

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「ハウ・トゥ・プレイ・ラグタイム・ギター」なんぞを買ってしまったのは、この TAKESHI氏の影響である。

TAKESHI氏とは、ギターの演奏テクニックにおいて、私とは雲泥の差があった。
彼の演奏能力を 10 とするなら、わたしはせいぜい 5 ぐらいだった。

しかし不思議とコピー能力に関してはほぼ互角だった。

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さて、現在なら YouTube でも DVD でも何でもある。それらの動画を見ながらコピーをすればいいのだから、楽ちんである。
しかし当時はそんなものは一切なかった。そもそもまだ家庭にビデオデッキですらそれほど普及していなかった時代だ。

だからコピーといえば耳コピ(耳コピー)に限られた。レコードの音を一旦カセットテープに録り、「カセットテープを少し進めては音を取る」というのをひたすら繰り返すしかなかった。
デッキが壊れちゃうんじゃないかと不安だったのを覚えている。

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「ハウ・トゥ・プレイ・ラグタイム・ギター」というからにはラグタイム・ギターの教則レコードなんだろうから TAB譜ぐらいついていなかったのか・・・と言われそうですね。

ついていました。こんなのが。
しかしまるで手書きって感じの簡易的な TAB譜です。ステファン・グロスマン氏の自筆でしょうか。

しかしこれがまたミスが多い。だから「逆」とか「複音」とかの、私の書き込みがありますね。
右下なんて、一部が丸々おかしかったらしく、私が書き直している。

しかも曲の全部の TAB譜があるのはわずかで、中にはごく一部しかないものもあった。
だから結局自分で音を取るしかなかったのだ。

この耳コピに特にコツなどない。ひたすら何度も聴き直して音を取るしかない。

音を取っても、その音が 3弦1フレの音なのか、4弦6フレの音なのかは、前後の関係から自分で判断するしかない。
つまりどのポジションで、どのような押さえ方でその音を鳴らすか、自分で決めるしかないわけです。

しかし不思議とこのコピー能力に関しては TAKESHI氏と私はほぼ互角だった。
っていうか、コピーが楽しくてたまらなかった。きっとパズルを解くような気持で臨んでいたのだろう。

ここに私の問題が潜んでいる。
つまり、曲のマスターよりも、コピーそのものを楽しんでいたのだ。

だからコピーが終わってしまうと、もう済んだつもりになって次の曲に取りかかり始めていた。
これではいつまで経っても本当にその曲が弾けるようにはなりませんね。

じつは私には今でもこの傾向がある。暗譜が終わってしまうと、もう半分ぐらい飽きてしまうのだ。
だから例えば、去年あれだけ頑張った「The Long and Winding Road」がもうほとんど弾けなかったりする・・・。





というわけで今回もまた「ハウ・トゥ・プレイ・ラグタイム・ギター」の中から次の 3曲をお届けします。

       「Hard Hearted Hannah」(ハード・ハーテッド・ハンナ)
       「Powder Rag」(パウダー・ラグ)
       「Haag City Dance」(ハーグ・シティ・ダンス)


「Hard Hearted Hannah」はハイテンポな曲が多いラグライムの中にあっては、ちょっと異色の曲ですねえ。どこかユーモラスな雰囲気が漂っている気がします。

「Powder Rag」はかわいらしい感じかな?比較的簡単そうに聴こえますね。

「Haag City Dance」は例のオープンデッキの倍速再生で誤魔化しています(笑)。こうしなければ弾きこなせなかったのでしょう。

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このうち「Powder Rag」は当時私が取った TAB譜が残っていました。ステファン・グロスマンの TAB譜の影響を受けたものであることが一目で分かりますね。
当時の私にとっては、これが TAB譜の正しい書き方だったわけです。

少し大きめにしておきましたから、Windows の方は画像の上で右クリックをし、「名前を付けて画像を保存」していただければ十分読めるはずです。
ラグタイムに興味のある方は、是非挑んでみてください。6弦=D 、5弦=G で 4カポにすればよいみたいですよ。

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ところで「Hard Hearted Hannah」と「Powder Rag」を録音したのは 23歳。そして 24歳ぐらいまででご覧のカセットテープの中からラグタイムの曲が消えています。
そう、熱病のようにラグタイム・ギターに取り憑かれていた時期は、思いの外、短かったんです・・・。

というわけで 3回に渡ってお届けしたラグタイム・ギター特集はこれでおしまいです。
また次の更新まで少し間が開くかもしれませんが、またお会いしましょう。

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by J_minor | 2015-02-06 17:20 | ソロギター | Comments(12)
Commented by mssumasum at 2015-02-07 01:28 x
J-minorさん、こんばんは。

やっぱりギターを始めて1年足らずの演奏ではありませんね。
おそらくコピーをするために、何度も何度も繰り返し弾くことによって、完全に指が覚えてしまったのかもしれませんね。
私もコピーしますから、繰り返す頻度は想像できます。
ただ、昔は速度を落として聞くことはできなかったわけで、これだけ速い曲を、よく聞き取れたものだと感心します。
Commented by J_minor at 2015-02-07 07:39
mssumasumさん、こんにちは。

> おそらくコピーをするために、何度も何度も繰り返し弾くことによって、完全に指が覚えてしまったのかもしれませんね。

そうですね。コピーをするってことは嫌でも何度も音源を聴きますから、コピー=いい練習になっていたのでしょうね。

> 昔は速度を落として聞くことはできなかったわけで、これだけ速い曲を、よく聞き取れたものだと感心します。

確かに、映像もないし、そのようなことも基本行えなかったときに、よくやったと思います。

ただ常に TAKESHI氏の方がうまかったから、自分じゃすごいとおもったことは一度もなかったですよ。
YouTube のようなものもなかったら、その他の人の演奏を聴くチャンスもなかったわけで、むしろ「どうして TAKESHI氏のように弾けないだろう」と悶々としていたような気もします(笑)。
Commented by at 2015-02-07 11:24 x
j minorさん
聞かせてもらいましたよ。お見事な演奏です
演奏もすごいですが~コピーがお見事です
私はコピーが苦手です、ここまで出来ません
せいぜい~コードが一杯一杯です。
ラグタイム・ギターやブルースも覚えたいな~
Commented by UME at 2015-02-07 11:45 x
ちょっとした特殊能力かと。。。

コピーを拾う方が得意だなんて、全く想像できませんよ。
わたし、全然出来ないクチなもんで(爆)

最近のJ minorさんのせい(笑)で、ラグタイムの気持ちよさにちょっと惹かれ始めている自分が居ます。
自分で弾くかどうかはともかくとして、通勤電車のお供に聞いてみたい。

ツタヤにでも行ってレンタル探してみようかな。
Commented by J_minor at 2015-02-07 18:15
敏さん、こんにちは。

> 聞かせてもらいましたよ。お見事な演奏です

ありがとうございます!

> 演奏もすごいですが~コピーがお見事です

そうです。昔の私は結構すごかったんです。今は凡人ですが(笑)。

> ラグタイム・ギターやブルースも覚えたいな~

面白いジャンルだと思いますよ。
是非挑んでみてください!
Commented by J_minor at 2015-02-07 18:19
UMEさん、こんにちは。

> ちょっとした特殊能力かと。。。

ありがとうございます!

> コピーを拾う方が得意だなんて、全く想像できませんよ。
> わたし、全然出来ないクチなもんで(爆)

多分ジグソーパズル感覚だったんだろうと思います。
それと「耳コピなら TAKESHI氏と互角に渡り合える」っていうのも、嬉しかったのかも・・・。

> 最近のJ minorさんのせい(笑)で、ラグタイムの気持ちよさにちょっと惹かれ始めている自分が居ます。
> 自分で弾くかどうかはともかくとして、通勤電車のお供に聞いてみたい。

なんか不思議な魅力がありますよね。「音を楽しんでいる」っていう感じが強いのかもしれません。

是非聴くだけじゃなく、挑んでみてください。

え?私?私はもういいや(爆)。最近速いの、苦手だから。
Commented by かも at 2015-02-07 18:39 x
J-minorさん こんばんは!

ラグタイムって大人の雰囲気があって良いですね。
演奏も素晴らしいです。
これは、焼酎よりもバーボンか何か呑みたくなります(^^ゞ
Haag City Dance J-minorさんの遊び心が満載に聞こえました^^

しかも、自分で音を拾いながらっていうのは.... 私には至難の業です。
というか、まず無理でしょう(>_<)
私も、簡単なコードやメロディーを拾うくらいです。
Commented by J_minor at 2015-02-07 20:05
かもさん、こんばんは!

> ラグタイムって大人の雰囲気があって良いですね。
> 演奏も素晴らしいです。

いわゆるソロギターとは違った雰囲気がありますよね。
それに案外遊び心もあるし・・・。

> これは、焼酎よりもバーボンか何か呑みたくなります(^^ゞ

いいですね、その比喩も!
そういえば昔結構ウイスキーも飲んだんだけれども、最近ないなあ・・・。

> Haag City Dance J-minorさんの遊び心が満載に聞こえました^^

元の速度で弾けなかったんで、苦肉の策です(笑)。

> しかも、自分で音を拾いながらっていうのは.... 私には至難の業です。
というか、まず無理でしょう(>_<)

案外やるとできるものですよ。昔はそれしか手がなかったってこともありますが・・・。
Commented by sasunsasun at 2015-02-07 20:22
耳コピというのは、こうした地を這うような
地道な努力の上にしか成り立たない技術なんでしょうね。

若い頃にこうした努力をした方は年が行っても
その能力がさびることが無いのだと思います。

若い頃はもっぱら歌ものしかしなかったので
耳コピは歌のコードのみでした^^

考えてみるとコードのコピーするよりも
キーを捜して自分でコードを当てるほうが
早かったのにと今頃おもいます(^^;

しかし、すばらしい耳コピの技術ですね
持たないものの憧れです(^▽^)/
Commented by J_minor at 2015-02-07 20:34
sasunsasunさん、こんにちは。

> 耳コピというのは、こうした地を這うような
> 地道な努力の上にしか成り立たない技術なんでしょうね。

確かに地道な努力なのかもしれません。
これは多分ソロギター習得に関しても同じなのかもしれませんね。
特効薬はない。地道な努力しかない・・・という点で・・・。

私の場合、ある程度まで弾けるとその努力を放棄してしまうのが問題です(苦笑)。

> 若い頃にこうした努力をした方は年が行っても
> その能力がさびることが無いのだと思います。

できれば演奏の腕の方もさびてないといいのですが、老化・・・ってよりも私の場合頚椎症が問題かなあ。
ちょっと悔しいですよ。

> 若い頃はもっぱら歌ものしかしなかったので
> 耳コピは歌のコードのみでした^^

私(たち)もよく CMソングなどからコードを取ったりして遊んでいましたよ。
ああいうのも、腕を磨くのにはよかったと思っています♪
Commented by Kimi Mac at 2015-02-08 17:28 x
J-minorさんこんばんわ。

まったりとラグタイムを聴いてると、突然の必殺倍速ムキャー♡でまたも笑かしていただきました。

しかしこんな細かいのが耳コピだなんて、
J-minor恐るべし!
もし自分がやろうと思ったら1曲1年レベルで時間がかかるでしょう。
大したものです。
Commented by J_minor at 2015-02-08 19:51
Kimi Macさん、こんにちは。

> まったりとラグタイムを聴いてると、突然の必殺倍速ムキャー?でまたも笑かしていただきました。

あれは本当、標準速じゃ弾けなかったんでしょうね。だから苦肉の策(笑)。

> しかしこんな細かいのが耳コピだなんて、
> J-minor恐るべし!
> もし自分がやろうと思ったら1曲1年レベルで時間がかかるでしょう。

そんなこと、絶対ないですよ。慣れです。慣れ。
ただ、今現在 20代のときと同じようにやれるかというと・・・ちょっと疑問ですね。

今は耳コピ+目コピじゃないと、無理かもしれません。
これも悪い意味の“慣れ”です(笑)。


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