2017年 08月 07日

高額ギター購入への長い道のり その19 【 政田ギターに会いに・後編 】

ギター好きの皆さん、こんにちは。Kamakura Guitar の J minor(ジェー・マイナー)です。
ブログ村のアコギ・カテゴリーに参加しています。 現在の順位はこんな感じ です。

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先日「サワコの朝」にギタリストの村治佳織さんが出ていた。
何と彼女、もう39歳だとか。少女のイメージしかなかったのになあ。驚きだ。

以前神経麻痺になり、右手が動かなくなってしまったことがあるんだそうだ。
ある朝ホテルで歯を磨こうとしたら歯ブラシが持てなかったという。ギタリストにとっては致命傷ですね。

でもそういうものと「戦う」じゃなくて、「受け入れた」という。
「なるほどな」と思ってしまった。

私も頚椎症がつきまとっているわけだけれども、受け入れるしかないね・・・。

さて、今回も高額ギター購入への長い道のりを淡々とお届けしたいと思います。
よろしかったら続きをどうぞ・・・。





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さて、イケベ楽器のハートマンギターズで、遂に IKKO MASADA ギターを試奏するときが来た。
じつはこのとき私は爪の一部が欠けていたんでアラスカピックも持っていったのだが、そんなの着ける余裕もなかった。

しかし、自爪でポロロンと弾いて、すぐに「いい音だな!」と思った。

ここイケベさんの IKKO MASADA Model A は最も一般的なシトカ・スプルース&インディアン・ローズウッドの組み合わせだ。
つまり Martin のスタンダード・シリーズの D-28 などに使われている典型的な組み合わせってことになる。

だから Martin のような典型的な鉄弦のギターの音がすると思っていた。シャリーンとした感じのね。

しかし意外や意外、軟らかい音に感じられた。少なくとも安そうな鉄弦ギターにありがちな、キンキンとした耳障りな音の感じはなかった。
むしろウッディーでクラシックギターっぽい音といおうか、しっとりとした音に感じられたのだ。

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これは政田さんの調整もあるのかもしれないし、ひょっとしたらバインディングが Martin のようにアイボロイドではなく木材であることも関連しているのかもしれない。

まあ私は耳に関してはあまり・・・っていうか、かなり自信がないから、上の印象は「雰囲気的なもの」だと思ってください。
いずれにせよ、よい音に感じられたのは間違いないです。

正直、シトカ・スプルース&インディアン・ローズウッドの組み合わせなんて、Martin のスタンダード・シリーズに使われている、あまりにも「当たり前」の組み合わせなんで、「面白くない」と思っていたのだが(何せここのところずっとマホに憧れていたし)、王道の組み合わせをバカにしてはいけないのかもしれない。

そうそう。Martin の場合、GE( Golden Era )にしろ Authentic にしろ、高級機には必ずといっていいほどトップ板にアディロンダック・スプルースが使われている。
だからずっと単純に「アディロンダック=最上級のトップ板」だと思っていた。

ところが「アコースティック・ギター作りの匠たち 2」のルシアーたちの対談の中に、こんなやり取りがあった・・・。

司会「(トップ板は)日本だとアディロンダックが人気だと思いますが」
西恵介「フィンガー系にアディロンダックは難しいです」
松田倫宏「あまり合わないですね」
西恵介「フィンガー系ならばシトカやヨーロピアン系がよいと思います」

そして「アコースティック・ギター作りの匠たち 1」の方でも塩崎雅亮氏が「ピックで弾くギター、ドレッドノートなどにはアディロンが非常にいい」としている一方、「指で均等に音を出すときとかは、アディロンよりもヨーロッパの方が適しているような気がする」と述べています。

私の求めているソロギター用の材としては、むしろ シトカ > アディロンダック なのかもしれないぞ!

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同じく試奏していた若いカップルもカポを着けてなかったし、こんな高級ギターに着けていいものなのかどうかも分からず、私はずっとカポなしで試奏していた。

カポなしだと弾ける曲がほとんどないんで、普通にコードをポロポロと弾いたり、せいぜい中川イサトの「ワルツ」や Simon and Garfunkel の「April Come She Will」のイントロを弾いたりしていただけだ・・・。

だから弾きやすさの点は、あまり明確には分からなかった。

それでも何となく「握りやすいネックだな」と思っていた。
じつはこの IKKO MASADA ギター 、絶妙な太さのネックになっている。

Martin は ナットの部分で 44.5mm か 42.9mm しかない(はず)。そして私が所有している S.Yairi YD-306 は 44.5mm でフォルヒ G23-CRCT は 45mm だった。

ソロギター用としては、ある程度の幅があった方がいいと言われている。
しかし日本人は手が小さいので多少細い方が弾きやすいはず。

その点 IKKO MASADA ギター は 44mm。
絶妙な太さ(細さ)という気がする・・・。

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やがて、この慣れない丸椅子で試奏していた私に、若い店員さんが「どうですか?」と近寄ってきた。

「いや、いいギターだと思います!ただ値段も値段だから・・・」

そして思い切ってこう尋ねた。

「多少は値引きも期待できるんでしょうか?」

するとやはり彼にはその権限がないみたいだった。

値引きの権限を持っていそうな店長さんらしき人はまだこのとき若い男女の相手をしていた。
しかしやがてその 2人が店を後にした。やっと客が私だけになったのだ。

遂にその店長さんらしき人が近寄ってきた。確か髭を生やした人で、見るからに冷静沈着って感じの人だった。

若い店員さんから話を聞いた店長さんらしき人、やおら IKKO MASADA ギターを手にして、何故か詳細に点検を始めた。

「そうですねえ・・・」

そして「じつに意外なこと」を口走ったのだった・・・。

(つづく・・・)


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by J_minor | 2017-08-07 17:42 | ギター購入記 | Comments(8)
Commented by sasunsasun at 2017-08-08 12:04
J-minorさん

44㎜ masadaギター いい感じだったんですね
音色もこれクラシカルな響き
ソロギ用のギターの音色ってこういうクラシカルなのが
何故か似合うように思うんですが・・

TOP板の事については、私も素人ですのでよくわからないので
詳しくないの知ったかぶりもだめですが、西さんのギターは
毎年ギターフェスの時に弾かせて頂いております。
松田さんのはちょっと個性的なギターが多いですね。

ただ、言えるのはルシアーさんそれぞれの考え方があるのかなと。
私の大屋さんのギターやギタ友さんのローデンはTOPがアディロン
ソロギに特化したもので完成度も高いように思うのですが^^
逆にだからシトカかというと製作される方の音作りの得手不得手が
あるのかもしれませんね。

さて、政田さんのギター 行方はいかに!

Commented by コン太郎 at 2017-08-08 13:01 x
なんと、後編なので結末があるかと思えば、最終章に突入ですね!!

スプルースにもいろいろと違いがあるもんなんですね。
Kヤイリで表板を選ぶときも、同じ材質の板が何十枚、何百枚?もありましたが、結構叩いたときの音が違っていました。ヤイリのクラフトマンさんは硬い方が基本的にいい音がするということで、じゃ~この候補から外れた板はどうなるの?と尋ねたら、ブレージングで調整するとのこと。

なので、同じ材質でも、ギターには当たりはずれ(当たり・普通?)があるんだな~と感じました。
ルシアーさんは、仕入れの時点で板を激選しているので、一般的なシトカでもいい音がするのかな~と^^
Commented by 丸に橘 at 2017-08-08 16:43 x
私も村治佳織さんの大ファン。あれは10年前ですかね、コンサートにも行ったことがあります。
舌癌を克服され、結婚もされ、見事復活を遂げましたね。いや、まだ克服、とは言えないのかな。。。。。。
「意外なこと」とは。
「10万円値引き」か、それとも「これ以上は下げられない」か。
はたまた「非売品」あるいは「まだ正式に値付けしていない」か。
「委託品なので、委託主に聞いてみます」か。
Commented by J_minor at 2017-08-08 19:49
おやじさん、こんにちは。

> 44㎜ masadaギター いい感じだったんですね

いい感じでしたね。手にフィットする感じがありました。

> 音色もこれクラシカルな響き
> ソロギ用のギターの音色ってこういうクラシカルなのが
> 何故か似合うように思うんですが・・

おっしゃるとおりです。ただ私の評価はいい加減なんで、あれですが(笑)。

> 私の大屋さんのギターやギタ友さんのローデンはTOPがアディロン
> ソロギに特化したもので完成度も高いように思うのですが^^

もちろんアディロンが駄目なんてことは全然ないと思います。
ただ、あまりに今まで私の中でアディロン=最強と単純に思っていたものでして、「それは違うかな?」と思った次第です。

> 逆にだからシトカかというと製作される方の音作りの得手不得手があるのかもしれませんね。

ですね。

> さて、政田さんのギター 行方はいかに!

本当に意外な流れですよ!
Commented by J_minor at 2017-08-08 19:49
コン太郎さん、こんにちは。

> なんと、後編なので結末があるかと思えば、最終章に突入ですね!!

そう。後編のくせに結末がないのです。
振り込め詐欺のように悪質です(爆)。

> スプルースにもいろいろと違いがあるもんなんですね。

本当に数え切れないほどの種類があり、またランクがあるようですね。

> ルシアーさんは、仕入れの時点で板を激選しているので、一般的なシトカでもいい音がするのかな~と^^

もちろんそうだと思いますよ。大量生産しなくていいルシアーさんは、一番気に入った材を使って作れますからね。
Commented by J_minor at 2017-08-08 19:49
丸に橘さん、こんにちは。

> 私も村治佳織さんの大ファン。あれは10年前ですかね、コンサートにも行ったことがあります。

あらま、そうでしたか!それは羨ましいです。

> 舌癌を克服され、結婚もされ、見事復活を遂げましたね。いや、まだ克服、とは言えないのかな。。。。。。

そうかあ。結婚もしてたんですねえ。残念ですねえ・・・。

> 「意外なこと」とは。
> 「10万円値引き」か、それとも「これ以上は下げられない」か。
> はたまた「非売品」あるいは「まだ正式に値付けしていない」か。
> 「委託品なので、委託主に聞いてみます」か。

「非売品」がほんのわずか、近いですかねえ・・・。
Commented by at 2017-08-09 14:10 x
jmiroさん
ついに手に取って弾いたんですね
出来る事ならカポも付けさせて
弾かせてもらえたら良かったね。
値引き~大阪のおばちゃんを
連れて行くべきでしたね。(;´・ω・)
次が楽しみ。
Commented by J_minor at 2017-08-09 17:25
敏さん、こんにちは。

> ついに手に取って弾いたんですね

そうなんですよ。

> 出来る事ならカポも付けさせて
> 弾かせてもらえたら良かったね。

どうも気が小さいもんで、「そんなこと頼んでもいいのかな?」って、思っちゃってね。

> 値引き~大阪のおばちゃんを
> 連れて行くべきでしたね。(;´・ω・)

あはは。
そういえば関西圏の人に、「ギター買う場合でも、値引きは当たり前!」って言われました(笑)。

> 次が楽しみ。

ありがとうございます。


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