2013年 08月 07日
ギター好きの皆さん、こんにちは。Kamakura Guitar の J minor(ジェー・マイナー)です。 ブログ村のアコギ・カテゴリーに参加しています。5位から 10位あたりを行ったり来たりって感じで、現在の順位はこちら です。 本当なら今日から北アルプス・・・のはずだったのに、ちょっとした法事があったせいでまたも行きそこなってしまった。 いや、法事はお昼に終わったのだから、無理すれば行けなくもなかった。結局そこまで気力が足らなかったようです。 夏山のシーズンは短い。来週はお盆休みで異常に山が混雑する時期だから行く気になれない。すると19日以降か。 本当に今年も北アルプスに向かえるのだろうか。ちょっと心配です。 さて私が 21歳のときにお茶の水の石橋楽器で購入したこの S.Yairi ギターなのですが、これがひょっとしたらとんでもない名器かもしれないという疑惑(?)が発生・・・。 今回はそんなお話です。 興味のある方は続きをご覧になってください。 これが私が 21歳のときにお茶の水の石橋楽器で購入し、今日(こんにち)までずっと使い続けている S.Yairi のギターです。 呑気な私はこのギターの名前をずっと知らないでいた。当時の日記を見てみても「 S.Yairi の XXX というギターを買った」というような記述がないのだ。例えばマーチンなら D-28 とか D-45 とか、ありますよね? ところが時々お邪魔させてもらっている ソロギターのしらべ練習帳 の掲示板の常連さんであるえのやんさんが「あなたが所有するギターはこの中にあるのでは?」と、このホームページを紹介してくれた。 この7年間ちょっとで購入したギタ-達 12万円という価格からしても、バックが 3ピースになっているという形状からしても、どうやら YD-306 が私の買ったギターのようだ。 って、ギターの中を見たらそう書いてあるじゃあないか!!(大汗) 30年以上経った今、やっと気づくなんてね。 で、上のホームページによるとこの YD-306 ってなかなかの名器らしい。何と「涙が出る位に素晴らしい音です」と書いてあるんだ。 自分の入手したマーチンの1983年製HD-28と比較しても鳴りに関しては個人的には数段上だと思います 本当かな、これ・・・。 えのやんさんが更に詳しく調べてくれた。 何でもこの YD-306 、1970年代までは裏の木材としてハカランダが使われていたという。それが 80年代に入ってハカランダ材が入手困難になったためにローズウッドに替わってしまった。 もし私の所有する YD-306 がハカランダ製だとすると、今でも中古市場でかなりの高値で取り引きされているというのだ・・・。 例えばヤフオクで 74年製のハカランダ仕様の YD-306 が 25万で出品されていたことがあるという。 定価 12万で買ったギターが中古で 25万の価値だって?それはすごい! じつは私が YD-306 を購入したのは 1978年。ぎりぎり70年代だ! ってことは! しかしハカランダの特徴は「大きく蛇行したようなダイナミックな木目」をしているのが一番の特徴だという。ちょうどこんな感じに。 だけど 1つ前の写真を見ていただければお分かりのように、うちのはこんな風に大きく蛇行してはいない。やっぱローズウッドか・・・。 ところがえのやんさんに言わすと、柾目(まさめ:縦にまっすぐに通った木目)の一見地味な木目のハカランダも存在するという。つまりおとなしい木目でも「違う」とは言い切れないのだそうだ。 いったいどっちなんだ! えのやんさんが更に詳しく調べてくれた。 どうやらヘッドロゴが横向きの場合はローズウッド、縦向きの場合はハカランダという噂があるっていうんだ。 ところが私のはこのように残念ながら S.Yairi というヘッドロゴが横向き・・・つまりローズウッドの可能性が高い・・・。 そして決定的だったのがご覧のシリアル。 YD306 の場合、シリアル番号が 5桁ならローズウッドで確定、4桁の場合で頭の 2桁が「65・・」より大きいとローズ、「62・・」より小さいとハカランダ、この両者の中間がグレーゾーンだという。 しかし残念ながらご覧のように私の YD-306 のシリアル番号はモロ 5桁の 10988 ・・・つまりローズウッドで確定ってことで決着がついた・・・。 ちょっと惜しい感じですね。でも一時(いっとき)の夢を見させてもらいました。そういった意味でえのやんさんに感謝です。 それに、ローズウッド仕様の YD306 でも 70年代後半のものは 10万ほどで取り引きされていることがあるという。 30年も経って、買ったとき(定価 12万円)とほぼ価値が変わらないっていうのはすごいことですよね。パソコンなんて数年でクズ同然でしょう? 次に私はどんなギターを所有するのだろう・・・。 願わくは 30年後にまた価値のあるギターであってほしいが、まあ 30年経ったら私の方がもうボロボロになっているから(あるいはもう死んでいるから)、どうでもいいか・・・。 ↓ ギターに興味のある方、このブログを気に入っていただけた方は、こちらをクリックしていただけると、嬉しいです。 にほんブログ村
by J_minor
| 2013-08-07 21:08
| ギター&音楽グッズ
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Comments(12)
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えのやん
at 2013-08-08 14:49
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これ調べてる時って、楽しかったですね~!
自分のギターでもないのに、やけに興奮しつつ調査したのを覚えてます でも、ハカバックでなくとも確実に名器のたぐいですから 末永く大切にしてあげて下さいね~ 実際の音も聞かせてもらいましたけど、ほんとに素晴らしいと思います あと30年・・僕も生きてるかなあ
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J_minor at 2013-08-08 18:38
えのやんさん、こんにちは!
> これ調べてる時って、楽しかったですね~! > 自分のギターでもないのに、やけに興奮しつつ調査したのを覚えてます 今回のネタはほとんどえのやんさんご提供によるネタなので、こうして私がブログのネタに使ってしまっていいのだろうか、という思いもありました。 ここであらためて感謝いたします。 それとブログ村の「アコギ 注目記事」で、8日夜現在1位にランキングされました。ありがとうございます。 > ハカバックでなくとも確実に名器のたぐいですから > 末永く大切にしてあげて下さいね~ > 実際の音も聞かせてもらいましたけど、ほんとに素晴らしいと思います 逆にこれで「まあ新しいギターはそう焦らなくてもいいかも」という気持ちになったのも事実だったりしています(苦笑)。
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philo
at 2014-03-09 21:24
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私のYDー306も10244だった。陽水も使っていたはず。陽水ハカランダだったのだろうか。楽しく読ませていただきました。
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J_minor at 2014-03-10 17:50
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philo
at 2014-03-11 21:52
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そう言えばと思い出し、当時のカタログを見つけ出しました。1つは57年3月。もう1つは記載がありませんが、57年よりは古いはず。YD-306は裏板ハカランダ単板。57年はローズウッド単板と書かれています。当時シャーラのゴールドがカッコいいと思っていました。それと陽水は、こYD-306を使っていたと思っていましたが、304だったのですね。確かドレミの楽譜に写真があり、そこに306が写っていたと思っていたのですが。ドレミの楽譜も確か取っていたと思うので探してみよう。それにしても楽しい。
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J_minor at 2014-03-11 22:15
philoさん、こんにちは。
> そう言えばと思い出し、当時のカタログを見つけ出しました。 おお。カタログをお持ちですか。私は全然持っていません。 私が買ったのは確か昭和53年なのですが、もうその時点でローズウッドに変わっていたようです。多分「タッチの差」でハカランダではなくなってしまったようですね。 陽水が使っていたのは YD-304 の方ですか。これもなかなかの名器のようですね。
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こんにちはです
at 2014-08-25 09:35
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震災の時に倉庫から出てきたギターを最近気になって調べたらここにヒットです。で、うちのは6533・・・残念、ヤイリのギターは古くても修理できますよてのがうたい文句だったような覚えがあるんですが、今でも出来るんでしょうかね・・・ただ、買うほど掛かったりして・・・
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J_minor at 2014-09-01 17:42
こんにちは。
> 震災の時に倉庫から出てきたギターを最近気になって調べたらここにヒットです。 おっと。そちらも S.Yairi でしたか! > ヤイリのギターは古くても修理できますよてのがうたい文句だったような覚えがあるんですが、今でも出来るんでしょうかね・・・ 永久保証を謳っているのは K.Yairi さんの方なんで、S.Yairi はどうでしょう。 普通に修理代がかかってしまうと思うんで、高級ギターでない限り、残念ながら買った方がいいかもしれませんね。
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こんにちは
at 2014-09-02 13:39
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ここに書き込んでから何となく思いだしたんですよ。
当時止めるとき(20代前半?)にKとハミングBは売ったんですよ Sだから無事?に残ってたんですね、何となく納得です。 ありがとう、時々よらせてもらします。
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J_minor at 2014-09-03 05:40
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ヒラオカの爺
at 2021-05-22 11:40
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私の手元にあるS.ヤイリは1973年に購入した定価80,000円のもので、<4770>の刻印とSADAOYAIRI NAGOYA MADE IN JAPANがあります。
保管が悪かったので、状態は悪いですがメンテナンス修理する価値はあるでしょうか?
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J_minor at 2021-05-23 21:02
ヒラオカの爺さん、はじめまして。
> 私の手元にあるS.ヤイリは1973年に購入した定価80,000円のもの > 保管が悪かったので、状態は悪いですがメンテナンス修理する価値はあるでしょうか? う~ん。どうなんでしょうねえ。8万というと私の友達が持っていたのと同クラスのギターです。 そいつはなかなかいい音がしました。 だから状態がよければメンテナンス修理する価値があるように思えますが、悪いとなると微妙かもしれませんね。 あとはヒラオカの爺さんがそのギターに思い入れがあるかどうかでしょうか・・・。 |
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