2013年 10月 25日
この夏私は、北アルプスにある双六岳という山に登ってきました。その模様はもう一つのブログ 季節(いま)を求めて に「北アルプス・双六岳登山記」として掲載しました。 その北アルプス熱も冷め、「芸術の秋」になったせいか、なんだかんだいって毎日ギターに触れる日が続いています。 で、先日ある楽器屋さんを訪れたとき、ちょっと惚れっちゃったんですよねえ、あるギターに・・・。 私が某楽器屋さんで惚れたのは フォルヒ というメーカーの G23-CRCT というギター。 一目見て「美しいギターだなあ!」と思ってしまった。いわゆる一目惚れでしょうか。 最近購入した岡崎倫典(りんてん)さんの フィンガースタイルで弾くソロ・ギター名曲集 永遠のメロディ20 の中で彼が愛用しているギターのうちの 1本ってことでかろうじてその存在を知っていたものの、1年前までは名前すら知らなかったメーカーだ。 時代は変わっていますなあ・・・。 ギターっていうとマーチン(マーティン)にしてもギブソンにしてもアメリカのメーカーが多いが、フォルヒは中部ヨーロッパのチェコのメーカーで、まだ創業してから 32年しか経っていない。 そんなこともあってか、なかなか置いてある楽器屋さんがない。 先日新宿に出かける用事があったんで、その前にネットで調べてみたら、この正面にある新宿プリンスホテルにくっ付いている PePe というショッピングセンター内の楽器屋さんにフォルヒのギターが置いてあることが分かった。 早速その楽器屋に入っていくとおお!ありました!憧れのフォルヒのギターが! 置いてあったのは D23-CR(左手前)と OM23-CRCT だった。 フォルヒのギターは最初のアルファベットがボディーサイズを表している。 そして D は「ドレッドノート」で、OM は「オーケストラモデル」で、最初の写真の G は「グランドオーディトリアム」だ。 大きさの順はこんな感じです。 D(ドレッドノート) > G(グランドオーディトリアム) > OM(オーケストラモデル) そして前回も書いたとおり、一般的にはボディが厚みがあって大きいと低音が出て伴奏に向き、ボディが薄くて小さいとメロディーが引き立ちソロギターに向いていると言われている。 そういえばクラシックギターのボディーサイズも小さいですよね? というわけで今回はソロギター向きの OM23-CRCT を試奏させてもらった。 最初に手にしたときの第一印象は「小さいなあ!」というもの。 何しろ私が 30年以上使ってきたギターは S.Yairi製の、それこそドレッドノート・ボディーでしたからね。いきなりそれより 2ランクも小さい OM を持ったのだから、「小さい」と感じるのも無理からぬことだ。 で、肝心の試奏の感想だけれども ・・・ 一言で言えば「弾きにくい!」と感じた。自分が普段使っている S.Yairi と比べると明らかに弾きにくい。 だけどこれはフォルヒの OM23-CRCT が悪いのではない。 じつは以前初めてテイラーの 314CE を手にしたときにも同じように感じたのだ。 何故弾きにくく感じたかというと、まず第一に私は普段ライト弦よりもさらに細いエクストラライト弦を使っている。 だからライト弦(のはずです、お店のギターに張ってあったのは)だと硬く感じてしまうのだ。 まあ皆さんがヘビーゲージの弦が張られてるギターを弾いたときみたいなものでしょか。 次に、普段私はほとんどの曲をご覧のカポタストを付けて演奏している。 南澤大介さんたちのソロギターの曲ってカポを付ける曲が多いということもあるし、はっきりいってカポを付けた方がテンションが弱くなって弾きやすいですからね。 そんな私が久しぶりにカポなしで演奏したのだから、演奏しやすく感じるわけがない。 ついでに、どうも弦高も少し高いように感じた。あれがフォルヒのデフォルトではないのだとしたら、少し反っていたのかもしれない。 そんなこんなで弾きにくくてちっともいいギターに思えなかった(音質面はともかく)。 同じことはテイラーの 314CE を試奏したときにも感じたっけ。 というわけで私はいつも試奏するとどのギターを弾いてもあまりいい印象を持てなかったりする(苦笑)。 というわけでフォルヒ熱もこの日だけは少し冷めていった。 惚れた女性といざ付き合ってみたら、私が思っていたような優しい女性ではなく、男勝りな女性だった・・・みたいな感じかなあ・・・。 でもこのフォルヒ・ギター、店員さんはえらくべた褒めしていましたよ。「大人のギター」だと言っていました。 「近々マダガスカルローズを使ったモデルも入ってくるからそちらも試奏してみませんか」とも言われた。 でも材質が普通のローズウッドからマダガスカルローズに変わるだけで 10万近く高くなってしまう。ちょっと手が出ません(苦笑)。 ちなみに左手前の D23-CR と OM23-CRCT とで価格が違うのは、多分 D23-CR が価格改定以前の個体のせいだと思います。 普通は共に 21万円のはずですよ、実勢価格は。 OM23-CRCT がそれより高いのは、新宿という場所柄のせいかなあ・・・。 そんなこんなでこの日はややフォルヒ熱が冷めた私だったけれども、別にこれはフォルヒが悪いわけではない。私の側の問題だ。 ということもあって、試奏から数日経ち、またフォルヒ熱が再燃してきた感じがあります・・・。 ↓ ギターに興味のある方、このブログを気に入っていただけた方は、こちらをクリックしていただけると、嬉しいです。 にほんブログ村
by J_minor
| 2013-10-25 08:25
| ギター&音楽グッズ
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Comments(8)
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アルペジロー
at 2013-10-26 23:45
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へぇ、新宿PePeにフォルヒが置いてあるのですか。たまぁにここは通るので、機会があったら見てみます。ひやかしでちょっと弾いてもみたいけど・・・。
ちなみに僕はエクストラライトとライトの中間のカスタムライトっていう弦を張っています。
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J_minor at 2013-10-27 07:24
アルペジローさん、こんにちは。
> へぇ、新宿PePeにフォルヒが置いてあるのですか。たまぁにここは通るので、 > 機会があったら見てみます。ひやかしでちょっと弾いてもみたいけど・・・。 是非弾いてみてください。正直いって私は店舗で試奏しても、ほとんどよさが感じられなくて・・・。 > 僕はエクストラライトとライトの中間のカスタムライトっていう弦を張っています。 そういうのもあるんですか。結構種類が多いんですね。 ただ南澤先生など1~2弦はライトにしているようだから、本当は多少は硬い弦の方がいいんでしょうかね・・・。
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アルペジロー
at 2013-10-27 08:44
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まだ大した曲は弾けないし、小心者なのでなかなか試奏する勇気がないのですが(^^;
最近はエリクサーのカスタムライト使っていますが、ずっとこれでいいやと思うくらい気に入ってます^^
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J_minor at 2013-10-27 17:29
アルペジローさん、こんにちは。
> まだ大した曲は弾けないし、小心者なのでなかなか試奏する勇気がないのですが(^^; 同じですよ。私の場合、普段カポをつけての演奏ばかりなのに、ショップだとそうもいかないし、弦は硬く感じるし、ロクな曲など弾けません(笑)。 > 最近はエリクサーのカスタムライト使っていますが・・・ 私も無精だからエリクサーです。それもひたすら使っています(笑)。
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アルペジロー
at 2013-11-06 23:41
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そういえば、お店に試奏しに行く時は、こっそりとカポタストとクリップチューナーを持って行く、とコン太郎さんが仰っていました。お店によっては個室で自由に弾かせてくれたりするみたいなので。なのでJ minorさんも是非、ってもう遅いですね^^;
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J_minor at 2013-11-07 07:08
アルペジローさん、こんにちは。
> お店に試奏しに行く時は、こっそりとカポタストとクリップチューナーを持って行く なるほど。それってありなんですかねえ。そしたらすごく嬉しいですよ。 ただドルフィンの場合は机の上にカポが置いてあったから、ひょっとしたら使えたのかもしれませんねえ・・・。
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アルペジロー
at 2013-11-08 00:19
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ドルフィンはカポでも変則チューニングでも納得いくまで弾かせてくれる店のような気がします。おそらくこだわりを持ったお客が多いですよね、私は足を踏み入れたこともありませんが^^;
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J_minor at 2013-11-08 07:56
アルペジローさん、こんにちは。
> ドルフィンはカポでも変則チューニングでも納得いくまで弾かせてくれる店のような気がします。 へえ。そうなんですか。じゃ私も試してみればよかった。 でもカポってネックに傷を付けないんでしょうかねえ・・・。 > おそらくこだわりを持ったお客が多いですよね、私は足を踏み入れたこともありませんが^^; ちょっと入って行くのには勇気いる感じですねえ。私も普段だったら入れなかったかもしれない・・・。 |
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